皮膚に食い込むようにして爪が伸びてしまう「巻き爪」。

巻き爪って、悩んでいるのはごく一部の人だけなのかな?という印象を持っていましたが、最近では10人に1人は巻き爪であると言われています!

症状が軽いうちには自分が巻き爪だと自覚していない人がほとんどで、実は私もネイルの知識がない時代にネイルサロンに行ったとき、ネイリストさんに「足の爪、巻き爪ですね~」と言われるまで、自分が巻き爪であることを知りませんでした!(^_^;)

巻き爪ってなかなかならないものだと思っていたので、まさか自分が巻き爪だなんて!と驚いたのを覚えています。

巻き爪は、悪化してくるとひどく炎症してしまったり、治療が必要になったりするので、甘く見てはいけません。(´・ω・`)

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巻き爪のタイプ

巻き爪は、爪が皮膚に向かって食い込んでいってしまうもので、どの爪にも起きる可能性がありますが、特に足の親指の爪がなりやすいです。

少し前までは、巻き爪は女性に多い病気だったんですが、ココ最近は男女問わず発症するものと言われています。

先ほどもお話したように、巻き爪は症状が軽いときには痛みもないんですが、ひどくなったときには靴が履けないほどの痛みが出たり、炎症や化膿してしまうこともあります。

靴を履いて歩けないほどの痛みって、すっごく怖いですよね!

そんな巻き爪にも、タイプがあります。

陥入爪(かんにゅうそう)

陥入爪とは、爪の両端の角が皮膚に食い込んでしまうもので、巻き爪の人に最も多いのがこの陥入爪です。

爪が食い込むと、その部分の皮膚が傷ついて炎症や出血など.が起こり、細菌が入って化膿してしまいます。

湾曲爪

湾曲爪とは、爪の両端が内側に肉を巻き込むように伸びてしまい、爪の断面を見たときに爪全体がアルファベットのCの形になります。

湾曲爪は、人によっては見た目の変化のみで痛みなどが一切ない人もいるそうです。

巻き爪の原因になるのは?

自分の巻き爪のタイプがわかったら、次は巻き爪の原因についてです。

1度巻き爪になると、治すのにかなり時間がかかるため、自分がどうして巻き爪になったのか、原因を突き止めることが大切です!

みなさんも思い当たる節はないですか?

(1)爪の切りすぎ(深爪)

ギリギリまで切ったり、両端を丸く切るのも巻き爪の原因になります。
みなさんこれが1番思い当たるかもしれません(^_^;)

例えば爪を短くしすぎてしまったりすることで、皮膚の内側のピンクの肉が見えてしまい、その部分が腫れて炎症を起こし、その腫れた肉が邪魔することで正常な爪の成長を邪魔してしまうことです。

ようするに深爪の状態が、巻き爪までをも招くということですね。

(2)靴による圧迫

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サイズの合ってないものや、つま先が細めのタイプの靴を履いていると、爪が窮屈で圧迫され続けるため巻き爪になりやすいです。

足に合っていない靴をはいて長時間歩きまわったり、毎日立ち仕事だったりするのも、爪へかかるダメージが大きくなります。

だいたいカワイイ靴やヒールって、デザインを重視して選ぶととてつもなくつま先が尖っていたり、見るからに「足痛くなりそう…だけどカワイイ…」ってものも多いですよね。

ヒールが高い靴も体重が全てつま先と爪にかかるため、同じく巻き爪の原因になってしまいます。

最近、男性でも巻き爪になるのは、以前とくらべて男性用の靴もつま先が細いタイプなどが流行っているからだそうです。
オシャレって難しいですね…。(^_^;)

つま先部分に圧迫や負担がかかりすぎると、外反母趾にもなりやすく巻き爪と併発している人が多いそうです。

(3)スポーツ

日頃から、足のつま先に体重がよくかかるような運動やスポーツをしている人は、巻き爪になりやすいと言われています。

例えば、サッカーやバスケット、、バレー、テニス、ジョギング、バレエなどがあります。

(4)遺伝

特に自分の生活などで思い当たる節がない場合、その巻き爪は遺伝によるものかもしれません。

そうです、巻き爪は遺伝するのです。

両親のどちらかが巻き爪で悩んでいる場合、生まれつき子供の頃から巻き爪の症状が出ていることがあります。

(5)加齢

巻き爪と加齢って全然関係なさそうですが、実は年齢と共に爪ってどんどん硬く&分厚く、そして乾燥しやすくなっていきます。

爪自体の水分もなくなっていくので、それと同時に爪がカーブを描くように縮んでいき、それが巻き爪に繋がってしまいます。

巻き爪の対処法、予防法は?

一度なると厄介な巻き爪ですが、巻き爪の対処法や予防法は一体どんなものがあるんでしょうか?

(1)爪の切り方を変える

まずは、短く切りたい気持ちを抑えて爪の長さは少し長めに、爪の両端は尖らせないでやや丸くカットして、形は四角くスクエアカットにすることが巻き爪改善の基本中の基本!

爪切りでの正しい切り方 足

爪の長さは指先と同じくらいがベストだそうです。

手の爪と同じように、やすりなどを使って形を整えていくと、切りすぎや角の尖りを防ぐことが出来ると思います☆

私の場合は足の親指が巻き爪の陥入爪で、原因は爪を切りすぎていたことです。

頻繁に足の爪を切るのも面倒だし、短い方が清潔感がある感じがして、いつもかなり短くギリギリまでカットしていました。

爪が少し伸びてくると、「なんだかちょっと爪の端が痛いかも…」ということが何回かあり、その度に「爪が伸びているから痛いのかも!」と、またすごく短くカットして…の繰り返しでした(^_^;)

ましてや、角を丸くカットしてはいけないというのも知らなかった時なので、「角が当たって痛くないように…」と、ひたすら爪の角を丸く切っていたので…私の巻き爪の原因はこれですね。(笑)

私は巻き爪の中でも予備軍というか初期段階だったので、切り方を変えるだけで巻き爪の症状は出なくなりました!

ただ、爪の切り方を変えるだけで巻き爪を解消出来るのは軽度の場合だけなので、注意が必要です。

(2)靴の形やサイズに気をつける

靴は、なるべくつま先が広くて、自分の足にフィットしているものを選ぶようにしましょう!

女性など、仕事柄どうしても細身のパンプスやヒールなどを履かなければいけない人は、デスクに座っている間は履かないようにしたり、通勤の時だけスニーカーなどを持参して履き替えるようにするだけでも、リスクを減らせると思います。

スポーツなども、たいてい専用のシューズを履くと思いますが、巻き爪の人で原因がスポーツであると感じるなら、今使っているスポーツシューズを見直してみましょう。

よく、スポーツショップなどでもシューズコーナーにはその部門専用のスタッフさんなどがいて、アドバイスが受けられるようになっていますよね。

少しでも爪へのダメージを減らして、運動やスポーツが無理なく楽しめるように工夫しましょう!

自宅で出来る、巻き爪の応急処置は?!

巻き爪でも症状が軽い場合に限りますが、とりあえず応急処置として痛みを軽く出来るのが、「コットンパッキング」という方法です。

これは、お風呂から出た後などの爪が柔らかくなっている時に、爪と指の肉の間に小さく丸めたコットンをピンセットなどで詰めて持ち上げ、痛みを緩和させるものです。

コットンパッキング

早く痛みを取りたいからと言って、一度にたくさんコットンを詰めたりすると、爪が欠ける原因にもなるので、気をつけましょう。

あくまでも応急処置のようなものなので、巻き爪を根本的に矯正する方法ではないことをよく覚えておいてくださいね!

また、巻き爪の部分が化膿していたり出血している場合には、自分で何とかしようとはしないで、病院に行くようにしましょう。

病院に行くなら何科?

巻き爪が重症で自宅での改善が難しそうな場合は、整形外科や形成外科を受診しましょう!

巻き爪が軽度の場合は内服薬や外服薬で済むこともあるため、やはり早期発見の方がリスクが少ないですね!

巻き爪はどの病院の何科に行くかによって、その治療法はさまざまなため、どんな治療法が良さそうか、知っておいた方がいいと思います。

あとから、「こんな治療法もあったんだ…」となっては嫌ですですもんね!

巻き爪のさまざまな治療法

マチワイヤー法

爪の白い部分の両端に穴を開けて、形状記憶合金のニッケルやチタンのワイヤーを通して、爪を矯正するものです。

条件としては、ワイヤーを通すための穴を開ける分だけ爪が伸びていることです。

頻繁に付け替える必要もなく、矯正力も強いので重度レベルの巻き爪にも対応出来ると言われています。

プレート矯正法

爪の表面にプラスチックや金属のプレートをつけて、その力で矯正するものですが、ワイヤーよりも矯正力が弱く、爪から外れてしまう可能性もあります。

ワイヤーを通すことが出来ないような巻き爪の場合などに、まずはこのプレート矯正法で少し矯正したのち、他の矯正法に変えるなどにも使われます。

フェノール法

痛みが強いや化膿や炎症を繰り返す場合、または他の治療法で巻き爪が改善しない場合に行われる治療法で、食い込んでいる爪を切り取り、爪母という爪を作る部分にフェノールを塗ります。

このフェノールという薬品を爪母に塗ることで、巻き爪になりやすい部分の爪が生えてこないようにこないようにするものです。

手術ですので麻酔も使用しますし、保険も適用されます。

これらの治療法は、病院によって多少呼び方が違ったりするので、内容は同じだけど名前は違うこともありかもしれません。

ちょっとしたキッカケでなってしまう巻き爪。

先ほども書いたように、巻き爪に気付かず重症化してしまってからではなく、定期的に自分の爪を観察し「異常がないか?」を確認する習慣も大切だと思います☆